
2013年のワールド・ハピネスは豪華メンバーを集めたおそ松くんズに尽きると思います。
今回収録されている小坂忠の「ほうろう」では矢野顕子とのツイン・ボーカルで、かつ鈴木茂もギターを弾く。ドラムは勿論高橋幸宏でベースは小原礼という布陣。もうこの時点で敵わない。続くサディスティック・ミカ・バンドのカバーでは奥田民生がボーカルをとります。
大貫妙子も参加していて、当時活動40周年のトリビュートで鈴木慶一と高橋幸宏がカバーした「Labyrinth」を3人で歌ってくれています。
そして最後はYMOが再集結して「ファイアー・クラッカー」を演奏する。YMOの再再結成は2012年に幕を下ろしたと書きましたが、その後も単発的には集結していて、少ない数ですが演奏を披露してくれています。これはアフター・サーヴィスですね。
今回は収録されませんでしたが、ステージではスネークマンショーの再現なんかもあって、まさに夢のような演奏が矢継ぎ早に繰り広げられていました。
おそ松くんズは高橋幸宏の70年代と80年代を総括するようなバンドで、まさに大団円。もう二度とこうしたことはないだろうと思って観ていましたが、それは現実となってしまいました。だからこそ、こうした記録には意味があるということですね。