YMO『ONE MORE YMO』

f:id:tyunne:20181103181556j:plain

こちらは一度再発されたものを持っているのでダブリとなります。従って新たな発見もありませんが、やはりウィンターライブは正式な映像化再発を願って止みません。『PROPAGANDA』も『TECHNODON LIVE』も再発されていますので、いずれはと期待して気長に待つことにしたいと思います。

高橋幸宏監修ということでベスト盤的な色合いが濃い内容となっていますが、細野晴臣の『YMO GO HOME』があり、坂本龍一の『UC YMO』があって、「ライブは幸宏のものだから」という細野晴臣のコメントを受けた形で各時期のライブが網羅されています。世紀が変わってからの活発なライブ活動を経た今ではこうしたコンピレーションが時代的な価値を増す可能性はありそうです。今後も恐らくは緩く活動していく形になるんだと想像しますが、そのくらいの方が自然体で付き合えるのでよろしいのではないでしょうか。ファンも歳をとって来ていますので。

それにしてもHASでの再始動をパシフィコ横浜で観た時にはこんな日が訪れるとは想像だにしませんでした。いつかメンバーが亡くなってしまうのではないかという危機感からWORLD HAPPINESSは毎回足を運ぶようにしていましたが、想像通りまずは坂本龍一が倒れた。実際には復帰してくれそうなのでひと安心ですが、かしぶち哲郎のこともあるので余談は許しません。縁起が悪いようですがこればっかりは仕方がない。

直近の3人での演奏は細野晴臣坂本龍一のEXシアターでの高橋幸宏も入れた生演奏となりますが、こうした脱テクノの活動が今後も加速しそうな予感もあります。つくづく高橋幸宏のキュレーション活動には感謝するばかり。それは実は現役時代から変わらずに存在したスタンスなんだと今となっては思いますが、果たしていつまで続くか。坂本龍一が90歳まで生きると以前宣言していましたので後四半世紀は期待できると楽観視していくことにしましょう。