The 3 Clubmen『The 3 Clubmen (EP)』


アンディ・パートリッジが新たに組んだユニットの作品がリリースされました。比較的最近はアンディ関連の新作リリースが続いていてとても嬉しい。EPでも充分満足です。

 

作品は4曲入りですが、なかなかこれは素晴らしい。久々にアンディらしい凝った音楽が奏でられていて、聴いていて興奮してしまいます。やはりアンディ・パートリッジという人は他のメンバーがいるとそのプロデュース力に真価を発揮するんですね。とてもセンスがいい。

 

音のフレーズを組み合わせて楽曲を構成する表現の仕方は、どこかキャプテン・ビーフハートのポップな部分を増幅したかのようで、アンディがビーフハートの大ファンだったことを思い出します。

 

XTCらしい楽曲は3曲目の「Green Green Grasshopper」でしょうか。比較的ボーカルのメロディーが立っていて、しかも複雑に絡み合う局面も登場する。こうした奥深さを秘めていてしかもポップである、というのがアンディ・パートリッジのマジックだと思います。

 

曲間がなくてSEで繋がっているところもいいですね。往年の作風を彷彿とさせます。どの曲にもビートが刻まれているところも非常にいい。これは久しぶりに刺激的な音を頂きました。