ピーター・ブレグヴァド『The Naked Shakespeare』

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間もなくアンディ・パートリッジとの共作がリリースされる、元スラップ・ハッピーのピーター・ブレグヴァドの1st。これも大分探しましたが、結局アマゾンの中古で入手しました。冒頭の1曲のみデイヴ・スチュワートで、後は全面アンディ・パートリッジのプロデュース。マーティン・ニューウェルと共にXTC好きのマストアイテムとして君臨する名盤です。アナログでは長年愛聴してきましたが、CDでは遥か昔に新宿のヴィニールで見かけて以来とんと見かけない代物でした。

 

元々詩人みたいな人なので語りパートも多いんですが、そこはアンディ先生、しっかりとポップスの要素を散りばめてきらびやかな作品に仕上げています。コリンも何曲かでベースを弾いている。リリースが83年なので時期的には『ママー』の頃ですね。ツアーをやめて隠遁生活に入った直後の作品ということになります。90年にも二人は再度タッグを組んで『King Strut~』を出す訳ですが、これもよかったですね。ほとんど表題曲しか聴いてませんが。

その後もアンディとの共作が出ていますが、こちらは余りの暗さに売ってしまいました。今月出る新作も若干暗めな印象ですが、とはいえ一応楽曲として成立しているようなので、とりあえず聴こうとは思います。

話は戻って本作ですが、白眉はやはりラスト曲の『First Blow Struck』だと私も思います。不思議な曲なんですがカッコいいんですよね。アンディの疾走感がよく出ている佳曲だと思います。前の曲の『Blue Eyed William』からの繋がり方もいいですね。