山下達郎『JOY』disc 1


結局今年は山下達郎のコンサートには行けませんでしたが、そのために沢山の作品を聴くことが出来ました。これまでずっと避けてきたのが嘘のように何度も聴いていますが、この辺りはビートルズに改めて向き合った頃の感覚に近いものがあります。

 

今年出ると言われている『JOY2』に向けて、という訳ではないですが、89年にリリースされた山下達郎のライブを集めた作品をやっとこの段階で聴けるところまで来ました。オリジナルの作品群を知らないと楽しめない面もあるので、ここまで引っ張りましたが、非常にいい作品です。

 

山下達郎はアスリートだなあ、と感じています。非常にストイックでもある。ラジオ以外はメディアに露出しないので、あくまで作品で結果を残していく。そして全国各地のツアーで決して手を抜かない。どこでも一定のクオリティでステージをこなしていっています。この辺の淡々として持続性があるところがまるでスポーツマンのようです。

 

それからジェームス・ブラウンがお好きなのにも拘らず、ご自身の声がファンク向きではないためそうした楽曲を歌えない、といった話もありましたが、やはりライブでの演奏が非常にファンキーでここにはその嗜好性が充分に表現されていると思います。

 

ライブ、やっぱりいいなあ。一度は観ておきたいと思っています。