ビル・エヴァンス『From Left To Right』


ビル・エヴァンスが初めてエレピに取り組んだ作品。当時聴いた人はさぞかし驚いたことでしょうし、「ビル・エヴァンスがエレピ?」となるのも何となく分かるような気がします。ただ、聴いた印象はそれ程違和感がありませんでした。

 

エレピ一本で行く訳ではなくて、ピアノと切り替えて演奏するスタイルなんですね。そうなると結構マルチな感じがして非常に多彩なイメージが湧きます。演奏も非常に良い。

 

むしろ、弦楽器の演奏がバックに入るところが意外でかつ美しかった。元々オーケストラとの相性も良い演奏者なので、これは当然かもしれませんが、なるほどこれもまたいいなあ、と思わせるものがありました。坂本龍一のスタイルも似ているところがあります。

 

とにかく徹頭徹尾美しいので、もう何がきてもOKです。どの作品聴いてもいいなあ。