ジョニ・ミッチェル『Taming The Tiger』

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94年に出た『風のインディゴ』は愛聴してきたが、その理由はリラックスしたムードと音の良さだった。当時、福島県でセールスをしていた際、たまたま持ち歩いていたそのCDをお客さんのオーディオでかけたら、その音の良さに感激された記憶がある。

その次作にあたる98年作の『テイミング・ザ・タイガー』は同じ質感を期待していたのでずっと気になっていた。ということで聴いてみると、前作よりも少し難解に聴こえた。格調が高い。ウェイン・ショーター大活躍のジャズ・テイストで始まる前半がそう聴こえさせるのかもしれない。

とはいえ聴き進めると、ギターとキーボードの響きが心地よく響いてきて、やっぱり美しい。ひとつの境地に達した感がある。前作よりもよりアグレッシブな面を含んで、かつ完成している世界観。少し味わう期間が必要だな。それにしてもカッコいい人だ。