坂本龍一『playing the piano 2009 -tokyo 031809』

ということで直後にiTUNESで購入してしまった!駄目だなあ、ホントに。少し我慢すればいいのに・・。

聴いていて思い出したのは昔よくFMで放送されていたライブ録音番組。坂本龍一だと、立花ハジメの『H』の頃にやっていたライブ、当時のバンド名何だったかな・・。鈴木さえ子なんかも一緒だったような。つまりは、当時はFMでやってたような音源を今は販売することができる訳で。

『composition 0919』の曲の間はカメラ撮影を解禁。ケータイと思しきシャッター音は、無音空間にノイズをもたらし、今回の新作『out of noise』のコンセプトにも合致している。途中子供の声が聞こえるが、これも昔FM番組のライブであった光景だ。それにしても、コーネリアスは全面的に撮影OKだった訳で、動画のアップも許可していたんだから先見の明がある。YouTubeもブログもプロモーション・メディアと捉えるということだ。

 

ピアノの音はやっぱり落ち着く。ホントに時代の雰囲気に同期してるなあ。今、経済状況は最悪だが、企業も雇用を守るために従業員の休みを多くしてきつつある。残業も基本的にはさせない方向。これは結構いいことで、生活者に時間の余裕ができるということだ。社会がそういう方向になると、人はものを考える時間を確保できることになる。ここで味わうものは賃金も少ないので厳選しなければならず、畢竟深さが増す。こういう時期に文化は成熟するんですよ。色んな意味で質が高まっていくといいなあ。