『NIGHT MIRAGE』

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83年リリースの4作目。一風堂はここで頂点を極めた。
『すみれSeptember Love』のヒット、土屋昌巳のJAPANファイナルツアーへの参加を経て、成熟の極みを見せたラスト・アルバム。スティーヴ・ジャンセンやリチャード・バルビエリといった解散後のJAPANのメンバーも参加して、非常にクオリティの高い音を構築している。メロディーも非常にいい。活動期間わずか5年でこの変わり様。ビートルズYMOもそうだが、短期間に技術の発展と共に活動を終えたバンドは最初と最後でえらく音楽が違う。

『プランツ・ミュージック』の鳥の声はXTCの『スカイラーキング』でトッド・ラングレンが作った音より数段上をいってるし、『ドリーム・オブ・ザ・ジプシーズ』『Sail On』といった曲群はとてもバランスがいい。『僕の心に夏の雨』では「ルンルンルン」なんて歌ってみたりして。

一風堂の場合、妙にアジアンチックなフレーバーがまぶしてあったりするのが少し不自然な雰囲気を生んでいることが多いんだけど、ここへ来てそうした志向は影を潜めて、まるでイギリスのアーティストのような品のある作品を作り出している。

 

ボーナストラックのラストシングル『ムーンライト・マジック』はほとんど忘れていたが、今聴くとまるで高橋幸宏のようだ。