トッド・ラングレン『For Lack of Honest Work』

f:id:tyunne:20181020073202j:plain


トッド師匠のライブ3枚組。突如リリースされた夏休みの贈りもの。Amazonで予約していたが届くのが1ヶ月後なので、一旦キャンセルしてユニオンで購入。ジャケットは気持ち悪いがBOX仕様で中身は最高。

1枚目は70年代の録音だが、71年当時の音源でも音がいい。冒頭は必殺の『It Wouldn't Have Made Any Difference』。収録アルバムの『Something / Anything』が72年だからリリース前のライブ演奏ということになる。2ndからの『Be Nice To Me』も入っていてまさに至福の一時。

次は73年のライブだ。ここでも『Utopia Theme』はUTOPIAの1stリリース前だ。実はトッドの場合こうしたことは結構多くて、ライブで演奏した新曲を後でアルバムに収録する。それは今でもそうだ。ライブ好きなんでしょうね。元々UTOPIAもスタジオ録音曲をライブで演奏するために組んだバンドみたいだし。

続く75年のライブは名曲『The Wheel』の後に『A Wizard, A True Star 』のA面最後のメドレーで終わる。70年代の師匠は絶好調だなあ。

トッド・ラングレン坂本龍一サウンドストリートで度々曲をかけて「大好き」と言っていたが、一連のCD再発時にサエキケンゾウが「TVガーデン」で『Rock And Roll Pussy』をバックに魅力を語っていたシーンで一発でやられた。そこから全アルバム購入に至った訳で、それから早20年以上。時の経つのは早いなあ。ほんとにいつ聴いても飽きないのは曲の良さと複雑な構成のなせる技だ。

1枚目の最後は78年のライブ。この年は『Back To The Bars』が出た年なので、あの辺の音を期待したがいい意味で裏切られた。いきなり『Real Man』ではアカペラだ。『A Cappella』が85年だからこの展開はかなり早い。『Real Man』はライブ1曲目の定番だが、こんなバージョンもあったのか。最後は『Hello It's Me』で締め。

う~ん、いいなあ。2枚目、3枚目も楽しみ。それにしてもこのボリュームで2800円は安い!