ザ・スミス『The Queen Is Dead』

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86年リリースの3rd。これは今回初めて聴きました。といってもタイトル曲はこちらもポッパーズMTVで観ていたのでとても印象に残っています。延々と続くかのような脂の乗った演奏だったので、さぞかし収録アルバムも硬派でハードな感じなのかと思ってましたが、実際はそんなことはなく、スミス節健在の「らしい」音でした。

『心に茨を持つ少年』だっけかな?この曲、知ってますよ。変な歌だなあ、と当時も思いましたが、今でいえばレディオヘッドトム・ヨークみたいでもありますね。クネクネして。裏でジョニー・マーストロークが鳴ってなければガックリ来てしまいそうなメロディ。ここがモリッシーの魅力でもありアキレス腱でもあるような気がします。

『There Is A Light That Never Goes Out』みたいな淡々とした曲がむしろ響いて来るような感じがします。ラスト曲のフェイド・インに失敗したみたいな始まり方は一体何なんでしょうか?しかし、このグループもスルメみたいに効いてくる感じがしますね。ザ・バンドの時と同じだなあ、そういう意味では。

スミスで印象に残っているのはモリッシーが自分とジョニー・マー以外の二人のメンバー(ドラムとベースということになりますね)の待遇、というか給与に差をつける、みたいな話をしていた、というエピソードです。確かに貢献度は違ったんでしょうし、バンド内部のことなので色々あるんでしょうが、伝わってくる感覚は「あっ、嫌な奴だなあ・・」というものでした。何となくそれがずっと尾を引いて聴けていなかったのかもしれません。(考え過ぎかな?)