ロキシー・ミュージック『Fresh + Blood』

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ブライアン・フェリーという名前を最初に目にしたのはマカロニほうれん荘だったかもしれません。

ロキシー・ミュージックは『アヴァロン』しか聴いていませんでしたが、調べれば調べる程そこまでの経緯に奥深さを感じて、やはり遡って聴かないといけないなあと感じていました。再発が多いこともあって中古屋には在庫も豊富ですので、まずは少しずつ聴き進めて行こうと思っています。で、まずは1作前の80年リリース。これでも7作目くらいなんですね。

既に完成しているな、というのが第一印象です。『アヴァロン』だけが特別なものかと思っていましたが、本作の時点で左程ダンディズムは変わらない。多少の躍動感はあるものの、それは『アヴァロン』の一部の曲にもあった要素。初期のギラギラしたいなたい感じが漂っているのかと思いきやそうでもなく、既に孤高の存在になりつつあります。ドラマーが交通事故で脱退したとのことなので、外部のスタジオ・ミュージシャンを多く起用していることが共通点となっているのかもしれません。

「Same Old Scene」なんかは聴いた覚えもあって、比較的スムースに耳に入ってきました。かつて坂本龍一は「歳をとったらブライアン・フェリーのようになりたい」と言っていましたが、今も昔も色男なんですね。しかしこのグループにブライアン・イーノがいたというのは俄には信じられない事実です。