パーラメント-ファンカデリック『Dope Dogs』

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全76分。こりゃあきつい。

パーラメントファンカデリック名義の94年復活作。当時何故か見逃していましたが、たまたま中古で安く発見したので聴いてみました。そしたらもう最高。特に前半は卒倒ものの傑作続きです。余りに凄くて通して聴けずに、途中でひと休みしてしまいました。

何といっても1曲目から8分越えのギター炸裂曲。これはファンカデリックらしいナンバーです。そこから畳み掛けるように続くビートの強い楽曲群に本当に目眩がしました。朝方には耐えられない。この前年あたりにジョージ・クリントンの復活ソロが出ていて、それはそれで非常に充実した作品だったので、ほぼそのままの勢いで大量の楽曲を伴ってリリースされたと思しき本作。面子は変わってもやること同じでめくるめくP-FUNKワールドが展開されています。

孫娘とのデュエットなんかもあって最早大家族の法事の集まりみたいですが、基本的に前半の音の切れ、というかうねり、というか、とにかくカッコいい音の洪水は一度聴いただけでは味わい尽くせない程の情報量で、クラクラします。90年代は過剰な時代でしたが、とっくの昔から過剰だった人達がこの時点でまだアクセル全開だったという事実は見逃せません。