『マーシー』に続いてリリースされたのはアジアから故郷のハワイへ旅立つより洗練された世界でした。
その後の扱われ方を見ているとやはりサンディーのアジア路線は一部の好事家の間のみでの盛り上がりに終わったように見受けられますが、それでも作品は良質。前作の無垢な爆発力には及びませんが、それでも「Sayonara」といった珠玉の名曲を残しているので見逃せません。
全般的にはカバーが多かったりして若干の減速も見て取れるんですが、まるで『フラガール』を観ているかのような冒頭の展開や前作の路線を引き継いだ「Stop Me Now」のような佳曲、そして繰り返しになりますが無敵の名曲「Sayonara」といった聴きどころの多い作品でもあり、機を見てターンテーブルに乗る大事なアルバムとなっています。
