ドナルド・フェイゲン『Sunken Condos』

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前作から6年のインターバルを置いて12年にリリースされたドナルド・フェイゲンの4作目。発売当時、余りの変わらなさに拍子抜けした覚えがありますが、ある意味一貫していることの証拠でもあるので、こうして一気に聴くと違和感はありません。

 

ただキラーチューンに欠けているのは否めない。その辺が課題かなあ、などと考えていましたが、新作が出続けていることだけでも感謝しないといけません。となると、このボックスが発売される契機となった17年の来日公演が、恐らくはウォルター・ベッカーの死を理由に中止となってしまったことは、今後に不安を残すところではあります。

 

『ナイトフライ』発売後、次作まで11年の間隔が空いた理由が鬱だったとすると、ちょっと心配なのがミュージシャンにありがちな事故。加藤和彦みたいにならないと良いですが、元々が生ける伝説みたいな人なので、作品が出る可能性があるだけでもよしとするしかないですね。