昨日聴いたリカリッシュ・カルテットを検索していたら、ロジャー・マニングのEPが2018年に出ていたことを知りました。最近は海外アーティストの国内盤がなかなかリリースされなくなったので、発売されたことすら見逃していましたが、やはりここは聴かねばと思い入手。この時点で10年ぶりの新作リリースだそうです。
これを機に過去のロジャー・マニングの作品も聴き返してみましたが、やはり圧倒的に1stの楽曲が良くて、2ndはそこまで辿り着いていないと思います。1stアルバムは『Solid State Warrior』というタイトルで06年にリリースされましたが、今ではタイトルを『Land of Pure Imagination』と変えて、若干楽曲を足してリリースされているようです。この作品は本当に圧倒的にいい。
ロジャー・マニングの場合はアップテンポな曲よりもスローでメロウな楽曲の方がその真価を発揮するような気がしますが、いずれにせよメロディがとてつもなく綺麗で合わせるコードや転調も美しいので、楽曲によっては昇天ものです。
その片鱗がこのEPにも若干見て取れますが、1stの頃の煌めきまではまだ届いていない。ただ2ndで少しノイジーで硬めの音になったのに比べると、多少ポップさが戻って来ている気がします。
このリリースが現在のリカリッシュ・カルテットの活動に繋がったんだとすれば、それはそれでいいことだし、再度創作活動が活発化して元ジェリーフィッシュの旧友と共に歩き始めたことは嬉しい限りです。このEPでも一部楽曲にジェイソン・フォークナーが参加していますね。
ボーナストラックで収録されているライブ音源もとても良い演奏ですので、是非末長く活動していって欲しいと願っています。