ビル・エヴァンス以外に聴き進めていくミュージシャンとして候補に上げていたのはドナルド・バードとジャッキー・マクリーンでしたが、本作ではその二人が共演しています。こちらは56年録音の作品。
ピアノにエルモ・ホープの名前があるのにまずは驚きました。ここでまた出会えるとは。演奏も結構フィーチャーされていて、充分に味わうことができます。
ジャッキー・マクリーンに対するイメージは、エキセントリックに突っ走る感じかと思っていました。ただ、ここまでいくつかの作品を聴いてきて、何となくそういった感触ではないと感じています。もう少し落ち着きがある。本作もリラックスして聴けるような作品だと思います。
勿論スピード感のある曲もあるんですが、どこかゆったりとしているように聴こえます。これが音色の問題なのか、端的に演奏時期が古いのか、判然としないところがありますが、もしかしたらまだ自分の琴線に触れていないのかもしれない。少しジャッキー・マクリーンについては聴き進めるペースを落としてみようと思います。