03年リリースのシンバルズ4作目にしてラスト・アルバム。先日聴いた1stが2000年リリースなので活動期間が短いですね。
前作の『Sine』がテクノに寄ったサウンドだったので最終作はどうなっているかと思いましたが、思いのほかジャジーで落ち着いた音でした。この辺の幕の引き方もやっぱりピチカート・ファイヴっぽいなあ。何となく前例が透けて見えてしまうところがシンバルズのアキレス腱のような気がします。でも曲はいい。
途中テクノっぽいグルーヴィーな曲があって「これはなかなかいいなあ」と思って見てみたら矢野博康の曲でした。「Bonjour Bonsoir」という曲です。こうして沖井礼二以外のメンバーがイニシアチブをとっているのもラスト作っぽいですね。
中古屋でシンバルズを見かけてその後も何度か探した中でなかなか見つからなかったのは土岐麻子のコーナーに置かれていたからでした。当時は元シンバルズの土岐麻子だったんですが、今は知名度が逆転してしまっているんですね。時代の流れというものは面白いものです。
メジャーのフル・アルバムはコンプリートしてしまいました。この後はシングルやライブ、カバー集などの作品に手を伸ばすかどうか。気長に悩むことにします。