バド・パウエル『Bud Powell '57』


遂にFM横浜のラジオ番組、ハーモニカ・ミッドナイトが終わってしまいました。この番組はジャズを聴き始めた自分にとって、まさに指南役のような存在でしたし、初めて出したメールも読んで頂きました。とても印象深い番組でしたので誠に残念です。

 

その番組で紹介されたうちの一枚が本作からの選曲でした。バド・パウエルは若干時代が古いので、チャーリー・パーカーと共に少し遠ざけていたんですが、この作品からの楽曲は何故か耳を捕らえました。活動のピークはもう少し前の時代のようですが、それでもいい演奏です。

 

タイトルから57年の録音かと思いきや、それは発売年のことで、実際の録音は54年と55年です。メンバーは下記の2パターンです。

 

バド・パウエル(p)

パーシー・ヒース(b)

マックス・ローチ(ds)

 

バド・パウエル(p)

ロイド・トロットマン(b)

アート・ブレイキー(ds)

 

演奏と共に呻き声のようなものが聴こえますが、これはバド・パウエルが演奏しながら歌っているんでしょうね。曲が非常に短いのも印象的です。これはチャーリー・パーカーでもそうでしたが、おそらくは記録メディアの問題ではないかと推測します。

 

バド・パウエルがピアノ・トリオの編成をドラム、ベースに最初に変えた、というのは初めて知りました。