GREAT3『Singles 1994 - 2002』


グレイト3は2ndの『Metal Lunchbox』だけは持っていましたが、今ひとつ捉えどころのないグループという印象がありました。時折ポップな楽曲があったり、随所にハッとする瞬間が散りばめられていたりと、何かにつけて気になるグループではあったんですが、どうしても手が伸びなかった。今回はたまたまシングル曲の一つに耳が引っかかって手にしたシングル集ということになります。

 

丁度昨晩、星野源の番組でレイ・ハラカミが特集されていましたが、そのレイ・ハラカミがアレンジした曲からスタートするという偶然。本当に当時は引っ張りだこだったんですね。独特の音像はやはり耳を捉えます。ラストの曲にも参加しているので、レイ・ハラカミにサンドイッチされている作品になっています。

 

初期の楽曲、90年代中盤ではありますが、とても勢いがあっていいと思いました。是非聴き直してみたいです。やはり2nd収録曲は記憶に残っていますね。

グレイト3はリーダーの片寄明人が目立っていた印象ですが、後の高橋幸宏のバンドメンバーで高桑圭や白根賢一の名前を目にするようになってからは、やっぱり層の厚いバンドだったんだなあと思うことが増えていたのも事実です。

 

しかし3rd以降の若干くぐもった感じが少しマイナーな印象を残しますので、この振り幅についていけない。それがこのバンドの印象を散漫なものにしているんだと思います。でも基礎体力は持っているのでやはり侮れない。聴き込む価値は充分にあると思います。