アート・リンゼイ / アンビシャス・ラヴァーズ『Envy』


アンビシャス・ラヴァーズは結構好きで、『Greed』というアルバムなんかは本当によく聴いたものでした。本作はアート・リンゼイのソロと同時名義で、確か後になってからリリースされたような記憶があるのでてっきりアート・リンゼイのソロ活動との橋渡しのような作品かと思っていましたが、こちらが先なんですね。84年リリースのアンビシャス・ラヴァーズの1stという位置付けの作品です。

 

古いCDなので音は小さくてちょっと残念ですが、音楽の方は独創的。既に捉えどころのない狂気のようなものは表現されていますし、何よりポップなのがいい。アバンギャルドなんだけどポップな音楽というのは不思議な立ち位置で存在するものです。

 

ブラジルっぽい雰囲気が半分はあるのかと思っていましたが、左程ではないですね。ずっとニューヨークみたいな感じです。この辺りの音が坂本龍一コーネリアスに繋がっていくんだよなあ。これはアート・リンゼイのソロ作品も折に触れて聴いていかないといけません。