METAFIVEが様々な理由で活動を停止した後に、砂原良徳とLEO今井がその意志を引き継いでTESTSETとして活動していましたが、昨年2022年には配信限定でEPもリリースされていました。高橋幸宏の逝去でMETAFIVEの再始動は叶わぬ夢となってしまいましたが、このTESTSETの活動が今後も続いていくなら、それは喜ばしいことですし、応援していきたいと思っています。
ここ最近は配信で新作に向き合っているので、こちらの作品も改めて聴いてみました。こちらも一部の曲はSpotifyのプレイリストに入っているので、むしろMETAFIVEの作品よりもすっかりお馴染みになりつつあります。
基本的に砂原良徳のトラックにLEO今井のボーカルが乗るスタイルで、METAFIVEの作品の延長線上にあります。とても硬質でポップで気持ちのいい音楽です。こんなエネルギッシュな音楽形態を提示することに関わりながら亡くなっていった高橋幸宏という人は本当に凄い。晩年も活動に手を抜かなかった。というより晩年の方が充実していたかもしれません。
意志を引き継ぐ人を作っていくことがいかに難しいことか、ビジネスの世界でも皆が味わっている課題だと思います。それを軽々とやってのけている、というかそのように見えるところが凄い。つくづく惜しい人を亡くしたなあ、と思います。
TESTSETは当時様々なフェスにも出演していて、その映像も真摯で素晴らしいものでした。コーネリアスも復活してきたので、いずれ追悼の意味も込めてMETAFIVEが復活することを願ってやみません。それまでTESTSETが頑張ってくれているといいな。
