Lampの旧譜が再発されました。1stと2ndは入手できずにいたのでこれは大変ありがたい再発です。こちらは2003年リリースの1stとなります。
驚くべきことにもう既にサウンドは完成していて、この作品がつい先日リリースされたとしても違和感のないくらいの成熟度を誇っています。
世紀が変わって2000年以降は時代があまり変化していないのでは？という感覚を以前小山田圭吾と砂原良徳が対談の場で語っていましたが、そういった環境面の要因もあるかもしれません。ただ、Lampの場合は仮に時代が変化しても表現の一貫性は維持されたのではないでしょうか。それくらい大切なものが変わらないということと、最初から完成している、ということ。そういった意味でも稀有なバンドだと思います。
ラテンやボサノヴァのリズムで音楽の表情が多彩なのと、ソングライターが複数いること、そしてボーカルが男女で変わるがわるリードが取れること、そういったことが楽曲の構成を多彩にしているように思います。とても楽しくて美しい。全6曲、わずか24分の作品ですが内容は充実している作品です。
