ボンゾ・ドッグ4th。この辺りでロック/ポップス色が濃くなってきて安心する。ニール・イネスが引っ張っているんだろう。発売は1969年。前作から3ヶ月後というインターバルを考えれば、3rdは途中経過と考えるべきだろう。ということは2ndとシングル曲を介して本作が繋がっている訳で、音と解説でその辺を納得した。これで一旦このバンドは解散してしまう。
ジャケットの再現は凝っている。日本に2社しかないといわれる会社のうちの1社が制作したんだと思うが、毎回大変だなあ。でも日本の博物館文化には欠かせないので、これからも頑張ってください!
「スポーツ」という曲のベースラインの躍動感に一度やられた身として、本作は印象深い。ヴィヴィアン・スタンシャルの変態性をニール・イネスのポップス志向が凌駕したといえば言い過ぎだが、その辺りのバランスが本作を聴きやすいものにしているのは間違いない。まあ、同曲はスタンシャル作なのだが・・・。全体としては、普通の時代性に特殊な意匠をまとった成熟期のアルバムといったところだろうか。