XTC直系のアイルランドのポップバンド、ということで前から気になっていたPugwashというバンド。トーマス・ウォルッシュというおじさんのワンマンバンドのようだが、こいつは久々にいい！
いわゆるひねくれポップ系に前評判だけで飛びつくと肩すかしをくらったりすることも多いが、今回の場合は曲がしっかりしているので滲みてくる。基本線はビートルズから来てバッドフィンガー、ELO、XTCとくる流れに位置するバンド、ということならジェリーフィッシュやマーティン・ニューウェル、奥田民生とくる訳だが、まさに本線をいっている。
この系統に凝っていくとB級になりがちなんだが、基本線を守りつつ手法だけに走らずに曲のクオリティを保つといった微妙に難しいラインをクリアしている。
本作は99年のファーストミニアルバムと02年のフルアルバムのカップリング。次作はアンディ・パートリッジやデイヴ・グレゴリーも参加している傑作のようなので、これもチェックしなくてはいけない。
