ケニー・ランキン『銀色の朝』

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ケニー・ランキンの74年発表4作目。なるほどこれは・・。大分グルーヴィーさが増している。スキャットもかなり入っていて、快楽度が上がった。

『Haven't We Met』が有名だそうだが、これはピチカート・ファイヴの『ボサノヴァ2001』に入っている『優しい木曜日』そのものじゃないか!サンプリングというより再演に近い。このアルバムは小山田圭吾プロデュースだから、これを言っていたんだな、なるほど・・。でもまあかっこいい曲だ。『In The Name of Love』も同じ路線だが、これもいい!

本作はカバー曲も多いが、特にビートルズの『ペニー・レイン』なんかはまったく別物に聴こえる。ほとんどスキャットでサビだけ歌詞を歌うという渋い内容。本領発揮の作品なんだろう。温かいが隠れてセンスが爆発しているようなアルバムだ。

ボーナストラックに入っている『Why Do We Fall In Love』が最高。