エスペランサ『Esperanza』


以前上司に紹介してもらったエスペランサのアルバムは当時3枚くらいいっぺんに貸していただいたんですが、そのうちの1枚がこれでした。当時一番気に入ったアルバムでしたが、しばらく前にピーター・バラカンもラジオでこのアルバムがシンプルで好きだと仰っていました。

 

普通のジャズに聴こえる点がいいんですが、端的に楽器の演奏がシンプルに際立つ構成になっていて、本人のベースに加えてピアノの演奏がいいように思います。ドラムの音もいいかな。本人のスキャットもいい具合に響いています。

 

難点はちょっと収録時間が長いところ。今時はまた時代が40分前後のLPサイズに回帰しつつありますが、本作は12曲で67分。ちょっと今の雰囲気では冗長ですかね。でも後半にもいい演奏があって飽きさせない。ハッとさせられる瞬間が多いアルバムです。