ケニー・ランキン『ケニー・ランキン・アルバム~愛の序奏』

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AORの傑作と言われる6作目。壮大なストリングスをバックに一発録り。今までこうした作品にはあまり触れてこなかった。もし最初に聴いたアルバムがこれだったらケニー・ランキンへの印象は変わっていたかもしれない。このジャケットでジャケ買いはしないでしょう、普通。裏面のロゴがステッカーでおまけに入っているが、このロゴを表にしたらカッコ良かったのに。

それにしても山下達郎のようだ。『グルーヴィン』のカバーも入ってるし。聴き込んでいくとストリングスの壮大な雰囲気というよりも、録音の良さの方が耳に入ってくる。

こうして聴いてくると、3作目の『ライク・ア・シード』が一番好きだなあ。その後『銀色の朝』ていう感じ。1枚ごとに印象がまったく違う音が鳴っているのが面白い。通底しているのはケニー・ランキンのソフトな歌声。歳とってくるとこういう落ち着いた音が好みになるのかな、と思っていたが本当にそうかも。守備範囲に入ってきますね、単純に。

でもいいアーティストに出会ったと思う。