ザ・ビートルズ『With The Beatles』

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63年リリースの2nd。音が厚い!迫ってくる!1stではそんなに音圧は感じなかったので、やはりビートルズだからリマスターも落ち着き気味に音を作っているのかな、と思っていたらこちらは目の前で演奏しているかのようだ。

ダブルトラッキング・ボーカル、いわゆるボーカルの二重録りの手法が目立ち始める。単純だけど非常に特徴的なこの手法はXTCもよく使っているが、「らしさ」が出ていてとても良い。コーラスもそうだが、ボーカルもひとつの楽器と見なしているからこそこうした手法が取り入れられたんだろう。「鳴り」としてのかっこよさだ。

シングル曲を入れずに作るコンセプトだったので余り耳にしたことがない曲が多かったが、ここではカバー曲の良さが目立つ。『Please Mister Postman』もジョン・レノンのボーカルが上手くてかっこいいが、『You Really Got A Hold On Me』が良かった。スモーキー・ロビンソンの曲なんですね。

 

オリジナルでは『Hold Me Tight』が秀逸。ここで迫ってくる音はとてもワイルドだ。