『ダウン・バイ・ロー』

こいつも久々に観た。86年公開なんですね。何といってもトム・ウェイツの参加が嬉しい。そして非常にカッコよくて可笑しい映画だ。

ここまで来ると登場人物のキャラクターもかなり立ってきていて、会話の節々に笑いがある。展開の気軽さも笑えるが、前半はやはり刑務所内での「暇」を描いていて、前作、前々作に通じるものがある。後半の非日常も含めて一貫してイタリア人のボブの個性がジョン・ルーリートム・ウェイツのやさぐれ加減を緩和するいいアクセントになっている。

脱獄する地下の用水路のシーンで水の影が映り込むモノクロ映像の美しさ、道に出た時の解放感、分かれるシーンでの爽やかさ等、何度観てもカッコいいが、さすがにこれは何回も観たので少し飽きてきたかな。でも会話の妙や二人の対比構造等、シンプルながらセンスを感じるテンポ感。これも音楽的だ。映像作るのも面白そうだなあ。

後半は家内と一緒に観たが、「これで終り?」と文句を言ってました。