耳鼻咽喉科『偉大なる2年』DVD

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最後は映像です。たっぷり90分入っていますが、どちらも82年の映像。前半はデビュー・ライブで衣装も学芸会ノリですが、後半は立川のライブハウスでのもので、こちらは既に貫禄を漂わせています。こうして観ていくと大分既にサビがしっかりした曲が多くて、カーネーションになってからも本質は余り変わらなかったことが分かりますね。

何でカーネーションはバンド・メンバーが安定しないんだろうと考えましたが、この耳鼻咽喉科は学生バンドなので皆就職活動を機に脱退したのは分かるとしても、直枝政広本人の音楽に賭ける情熱がバンドを存続させている一番の原動力なんだろうなあ、と当たり前のことを感じました。ある意味田島貴男にも似ている。要はソロ・アーティストなんでしょう。それがメンバーを変えて30年以上も続いている。その初期衝動は最初から余り変わっていないのではないか。

とはいえ光るものがないとケラも鈴木博文も反応しなかったでしょうから、何か要素があったはずです。それはやはり汎用的なサビの魅力なんじゃないかな。楽曲自体がアレンジはともあれポップでキャッチーでなければここまで続いていなかった。前衛は装飾に過ぎず、本質は楽曲の良さにあったのではないかと推測します。

ということで今日はカーネーションでも聴きながら通勤といきますか。