ドクター・ジョン『Locked Down』

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ディスクユニオンの店頭でかかってて余りのカッコよさに購入を決意しました。オリジナル・ラヴの『結晶』の時と同じ購買行動ですが、どちらもグルーヴが溢れているという意味では共通してますね。今回の新作はザラッとした触感で、ここへ来てこれか!という嬉しさが漂う作品でもあります。

ある意味店頭で聴いた時程の衝撃はありませんでしたが、想像通り渋い上に鋭い。今回はブラック・キーズのメンバーのプロデュースということで若手との邂逅の結果のようですが、この辺の貪欲なコラボレーションはドクター・ジョンの真骨頂でもあります。ジェフ・リンがジョージ・ハリスンをプロデュースしたように敬愛するアーティストを次世代が現代風かつ往年風にアップデートするという手法はとても微笑ましい。

『グリ・グリ』『ガンボ』と来てこれ、みたいな雰囲気を醸し出していますが、カーネーション直枝政広キリンジ堀込高樹もお気に入り、というお墨付きの混沌に形がついたオルタナ臭漂う佳作です。こいつはしばらく掘り甲斐があるかな。