ダリル・ホール&ジョン・オーツ『The Very Best of Daryl Hall & John Oates』

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ホール&オーツは意外と見過ごされがちなアーティストだ。このベストはソニーのデジカメのCMで『Private Eyes』が使われた時に出たもので、何といってもヒット曲満載。しばらく中古屋で探していたが、やっと見つけた。中でも『Wait For Me』が気に入っている。最近よく見ているダリル・ホールのサイトでしばらく前にアップされた師匠トッド・ラングレンとの共演映像をひとつ。いいんだ、これが。

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ホール&オーツはそのトッド・ラングレンがプロデュースしたアルバムだけは持っていたが、あまり聴かないので売ってしまっていた。でもやはりシングル曲のキャッチーさは見逃せないし、ポール・ヤングがカバーした『Everytime You Go Away』も入っているということで、このベスト盤はしばらく気になっていた。昔レンタルで借りて以来だが、音はいいんだけど層が薄い気がする。よくダリル・ホールはトッド・ラングレンの影響を語られたりするが、同じフィラデルフィア出身ということで聴いてきた音楽も似ているだろうし、確かに歌い方は大いに影響を受けているだろうとは思う。トッド師匠が毒の強いポップスをやるのに対して、ダリル・ホールの方はやっぱり分かりやすくて、これはヒットするのも頷ける。

カーネーションが『Super Zoo』を出した時に、直枝政広が『Man Eater』とかを聴かされて『十字路』なんかを作ったという話や、坂本龍一サウンドストリート高橋幸宏がゲストに来た時に『Say It Isn't So』だか『Adult Education』だかをいいと言っていたりと、それなりに名前が登場することがある訳だが、ポップ過ぎてどうにも気が引ける感じが何となくあるのがこのアーティストの損なところで、端的にいい曲があるのに評価が長続きしないという不思議な立ち位置に立たされている。

最近ザ・バード&ザ・ビーがホール&オーツのカバー・アルバムを出してみたりと不意な再評価も起こりつつあるような状況だが、普遍性という意味でたまに聴くのはありな人達だと思う。この辺はティアーズ・フォー・フィアーズにも言えることで、曲単位でキラリと光るものがある。80年代バリバリの音が少し耳に障るので注意が必要。