The Beatles In Mono『Please Please Me』

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発売からおよそ2年半経ってやっと手にしたモノボックス。実は色々なことがありました。Amazonの輸入盤を購入したら何と巷で話題の海賊盤が送られてきたのです。これはびっくりしましたね。You Tubeでも比較の動画が上がっていますし、Amazon自体のレビューにも書かれているので存在は知っていましたがまさか自分がそれを手にするとは。連休の楽しみに購入したものだったので衝撃は大きかったんですが、即座に返品して対応していただきましたので一安心でした。それにしても驚いた。

で、やはり単価も高いので現物を確認してからの方がよいだろうと思い、結局中古盤で中身を確認させてもらってから買いました。海賊盤はジャケットは汚いですし、1枚毎にビニールで包装されてもいません。ディスクのビニールはペラペラでジャケットからはみ出している。これは見た目ですぐ分かりましたがショック大きいですよ。無事正規盤を手に出来てよかった。

モノボックスはその値段の高さに手にすることは一生ないかと思っていましたが、何となくこれを手にしないと先に行けない気がしたのと、発売当時ムーンライダーズがFMに出演した時に「やっぱりモノでしょう」みたいなコメントがあったので「ああ、やっぱりそんな感じなんだなあ」と思ったのが頭を離れずにいました。

音の方は思った程音圧がなくて静かな印象です。自分は初期5枚はリマスターで初めて購入したクチですので正確な比較はできませんが、少なくともステレオ盤にあった音の広がりは当然ながらありません。とはいえシングル曲の『Please Please Me』や『Love Me Do』なんかはモノラルでも迫力が違うように感じます。何でもメンバーやジョージ・マーティンはステレオ盤のミックスには立ち会わなかったそうですから、当時の環境と優先順位を鑑みるにモノラル盤の音を大切にしていたのは明らかなんでしょうね。もっと音が押して来るのかと思っていましたが、左程のことはない。これはステレオ盤でも感じたことですが無闇に音圧を上げたりしないことへの衝撃、これはその後のリマスターに影響を与えた事実でもあります。大滝詠一なんかもコメントしてましたね。

ということでやっと手にしたモノラル盤。じっくりと味わっていきたいと思います。