ビョーク『Post』

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ビョークの2nd。『ハイパーバラッド』が特に好きです。

ビョークは1stでその存在感を世界に発信してからずっと留まることを知らない進化を継続中ですが、初期のこうしたポップスの領域にまだ足を突っ込んでいた時期の作品の方が安心して聴ける感覚があります。最近の作品はアヴァンギャルド過ぎてついて行けないところがある。今この時期にまるで化け物のような創造性を引っさげて活動し続けるのは物凄いことだとは思いますが、どこか息苦しいのも事実。それがこの時期の作品にはまだありません。

エレクトロニカのノイズに初めて接したのもビョークのアルバムでした。(『ヴェスパタイン』だったかな?)そういった意味では最新型の音楽を届けてくれる貴重なアーティストなんですが、そもそもいつまでも最新でなければいけないのか?進化が止まったら意味がないのかもしれませんが、丁度いい塩梅というのも大事ではないかと思うんです。このアルバムにはそれがあるかな。

そしてこのアルバムの後に出たシングル『Alarm Call』、これが最高なんです。