スコラ 坂本龍一 音楽の学校 映画音楽編第4回

f:id:tyunne:20181027213328j:plain

今回は大分現代の方に話が向いて『イージー・ライダー』やゴダールの話が出てきます。ゴダールの『パッション』という映画は未見ですが、音の工夫の話も非常に興味深いですね。

元々映像と文字の関係であるとか、とても刺激的な映画を作る方ですが、台詞と映像が同期しないで突如ハーモニカの音だけ同期する、なんてのは非常にカッコいい所作ですね。何か喋っているのにそれが聴こえずに別の俳優の台詞を被せてしまう。このズレと同期。やっぱりゴダールは語らせることが多い映画監督なんですね。自宅で一生懸命マルチテープを切り貼りしてる、なんて話も微笑ましいです。

ワークショップでは「映像の力学」という話を坂本龍一が熱っぽく指導している姿が印象的でした。「映像に音は何でも合う」といいながらもやはり映像の構成、映像が語るものは大事にするんですね。そこは外せないんだろうなあ。基本に忠実な部分はきっちり強調するところが印象的でした。