キンクス『Percy』

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2枚目は『Percy』と別バージョン集ということで、この構成は納得性が高いものだと思います。『Percy』は以前聴いて意外ときちんとしているなあ、と感じましたが、こうして続けて聴くとその時の印象からは少し違って、当然ながら『ローラ対パワーマン~』のバリエーションとして捉えることが出来ます。「Powerman」あたりからのリフの引用等も目立ち、時間がない中でパイとの契約を消化しようとした形跡が見て取れます。いずれにしろサントラというのはどうも苦手ですね。「God's Children」はいい曲ですが。

昨日今月号の雑誌で本作の記事を複数立ち読みしたんですが、どうも今回のソニーへの版権移動でパイ時代の各タイトルが再度新装版として再発されて行く流れはなさそうな気がしてきました。それよりもアリスタ期のデラックス化に行きそうな気配が漂いますね。そもそもがパイ期の再発スタッフが仕上げた最後の作品が本作だということだと、これまでの丁寧な仕事が無駄にできるはずもない。むしろユニバーサルの紙ジャケ復刻がプラケース化されてしまうのもいかがなものかと思いますし。そうなってくるとこれまでのデラックス・エディションは中古で揃えていかなくてはならなくなります。これは大変だ。

それにしてもキンクスの再発を追っかけていくのは一仕事ですね。まあ気長に頑張ることにしましょう。