トッド・ラングレン『At The BBC 1972-1982』disc 3

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3枚目は『RA』発表後のライブです。77年ですが、曲目には「Love of The Common Man」や発表前の「Windows」なんかも入っていて、非常に楽しい。というよりタイトですね、演奏が。

『RA』の大袈裟な世界観は独特のもので、それはそれでこの時期のトッドの趣味として楽しめる内容ではあるんですが、その前後の作品には反動のような静けさがあったりポップさがあったり、はたまた地続きな楽曲もあったり、とリリース量が多かったからこその楽しみ方があります。それがこうしてコンサートとなると、一体となって押し寄せてくる。これはこれで魅力的です。『RA』からの曲はその特殊性が突出しているのでその後あまり演奏されなくなりますので、そうした意味でも貴重なライブだと思います。

それにしても「Singing and the Glass Guitar」なんか26分ですからね。ちょっと長いかなあ。演奏はグイグイ押してきますので熱量がありますが、やっぱり長い。この時期独特の演奏ですね。

最後、この後にアンコールがあったんだろうなあ、という拍手でディスク3は幕を閉じます。