確かテクノポリス2001だったと思いますが、ピーター・バラカンと矢野顕子のラジオ番組が復活した際の録音がネットに上がっていて、その中で丁度この作品の発売時だったこともあり、何曲か紹介されていたのを聴いてずっと中古屋で探していました、先日GW後の大量在庫の中で見つけたので早速手にとりました。96年から99年までのさとがえるコンサートの音源を収録したライブのベスト盤となります。
非常にいい演奏で、どの曲を聴いてもその臨場感と演奏力の高さに圧倒されてしまいます。90年代以降の矢野顕子はニューヨーク移住後に東海岸のアーティストを共演を始めていた時期で、孤高のジャズミュージシャンのような位置づけになっていった頃の音源となります。今になって思えば上原ひろみの活動形態を先取りしたような感じで、唯一の違いはボーカルも本人がとるということ。
この時期の作品は実を言うとまだ聴いていないものが多くて左程印象にも残っていないんですが、中身はいいに決まっているのでこれを皮切りに聴いていこうと思っています。それにしても素晴らしい演奏。実際にライブで観ていたらひっくり返ってしまいそうなクオリティです。安定とはまた違った緊張感のある演奏で聴く側にグイグイ迫ってくる迫力が漲っています。演奏しているのが過去の名曲群ということもあって感慨もひとしおです。