ブルー・ペパーズ『ブルー・ペパーズEP』

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ポスト・キリンジ、ポスト冨田ラボ、といった感じの名指しをするなら、北園みなみ、シンリズム、といった名前が浮かびますが、このブルー・ペパーズもその一翼を担う、最初から成熟した音楽です。デビューの時から老成している、という意味では古くははちみつぱい等もそうでしたが、こうしたシティ・ポップ系でそうした振る舞いが出てきたのは、やはり冨田恵一の影響が大きかろう、と思うわけです。

このデビュー作は15年にリリースされていますが、その後アルバムも出ていて、水面下では話題になっていた模様。かどうかはよくわかりませんが、この時はまだ学生だったというのは驚きで、そういったクオリティでは最早ない。しかしながら、強烈に注目されたかというとそこまでではないのが実情で、自分もAmazonのレコメンドで知ったくらいです。

基本的にゲストボーカルの楽曲がピカイチなのは、ボーカルの比重、メロディの存在感が大きいから。そうなると、昨今のバンドに特徴的なボーカルの弱さが課題に・・、ということでもなくあくまでユニットとして活動して行く、あるいは職業作曲家としての道を選ぶのなら、それは余計なお世話かと思います。