『Free Soul Moon』

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続いて98年に編まれた21曲入り、78分。これでもう20年前というのは凄いですね。

 

どの曲も非常にいいですが、中でも2曲も選ばれているアリス・クラークという人が抜群でした。アルバムを唯一1枚だけ出しているようですが、機会を見つけて入手しようと思います。

 

フリー・ソウルのシリーズはライナーの対談がいかにもスノッブで少々痛いんですが、本当によく知ってるなあ、とその知識量に感服してしまいます。しかし、選曲家というのは余程のことがないと日の目を見ないし、DJといっても自ら楽曲制作をしないと存在感は希薄になってしまいます。そんな中でもメディアにきちんと露出して世の中に良質な楽曲を紹介していこうとしているピーター・バラカンさんのような人は稀で、大抵はスノビズムに溺れてしまう。

 

その一歩手前で踏みとどまっているのは、活動期間が長くて編んだコンピレーションの数が多いこと。コンスタントであるということは活動の軸を定めて基盤を安定させているということなので、それが他と一線を画すのだと思います。