レッド・ガーランド『Groovy』

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もう7月。今年は早い早い。半年間は塩漬けになりましたが、この後も程々に自粛の嵐であっという間に2021年になってしまいそうな勢いです。

 

ジャズの扉をある意味開いてくれたレッド・ガーランドの56年、57年録音作品。ベースはポール・チェンバースです。マイルスのクインテットで活躍した50年代後半の数年間がレッド・ガーランドのピークだったようで、そう考えると活動期間は恐ろしく短いことになります。それが何故こんなに影響力を持つのか。

 

恐らくはそのシングル・トーンの転がるようなピアノの音が小川のせせらぎのように心地良くて、誰の耳にも届く普遍性を持っていたからなんだと思います。あんまり大袈裟に弾きすぎない。でも耳には残る。そしてリズミカルで軽快。聴いていて楽しくなります。

 

アノトリオを聴く機会が自然と多くなりましたが、それはひとえにこのレッド・ガーランドのおかげなんだと再認識しているところです。