ズート・シムズの56年録音作品。どうしても聴くジャンルでピアノ系が多くなってしまうので、ここ最近は意図的にホーン系を聴くようにしていますが、この作品はテナー・サックスとトロンボーンの掛け合いが中心です。
56年というと決して古過ぎはしないと思いますが、音がモノラルなのと、演奏の内容的にもスタイルが古い感じがするので、聴いた印象は牧歌的です。狭いクラブに仲間内が集まって演奏してくれているかのような、モコッとした印象を残す音でした。
おそらくはCD化に際してきちんとリマスターされていないのが原因かと思いますが、温かみはあるもののパンチが足りないように聴こえてしまうのは少し残念です。