64年録音作品。60年代中盤のマイルスの作品はこれまであまり聴いてこなかったので、新鮮に聴くことができました。参加メンバーは以下の通り。
マイルス・デイヴィス(tp)
ジョージ・コールマン(ts)
ハービー・ハンコック(p)
ロン・カーター(b)
トニー・ウィリアムス(ds)
演奏は凄いです。凄い凄いとは聞いていましたが、やっぱりトニー・ウィリアムスのドラムは決定的。そしてハービー・ハンコックのピアノも止まらない。演奏の速さが尋常ではないので、「So What」も「Walkin'」も「Four」も別物のように聴こえます。この変化にはやはり聴く側は驚いてしまうでしょう。
マイルスはやっぱり別格ですね。この60年代中期、主にトニー・ウィリアムスとハービー・ハンコックが参加している演奏は端的にカッコいいので、これは聴き進めなければいけません。丁度『カインド・オブ・ブルー』と『ピッチェズ・ブリュー』の間が抜け落ちてしまっている訳ですが、ジャズの領域からギリギリ出ていっていない音が強烈なペースで鳴っている奇跡的瞬間なのだと思います。