大滝詠一『大瀧詠一 乗合馬車(Omnibus) 50th Anniversary Edition』disc 2

2枚目は別バージョン集です。本作は初CD化が89年ですので、自分の持っていた92年再発盤のCDは恐らくその廉価版としてリリースされたもの。その後の95年再発盤で大量の未発表音源が収録されていたそうですので、自分の場合はその辺りを長く聴き逃してきたことになります。今回そちらからの音源もこのdisc2に収録されていますので、ようやく全貌を味わえたことになります。

 

やはり音が圧倒的にいいので、ヘッドフォンで聴いているとプレーヤーの息遣いまで聴こえてきます。リズム隊のグルーヴもとてもいいですね。聴いていて思わず体が動いてしまう。

 

録音時のメンバーの笑い声なんかも聴こえてとても微笑ましい。大滝詠一の作品はどれも録音作業が楽しそうです。大変だったんでしょうが、それでもやっぱり楽しそうです。

 

シングルとアルバムのミックスを変えることはかつては常識だったとご本人が発言されていましたが、制作費の問題もあるので発売元が二転三転したりしているのが当時の状況でもありました。そうした混沌が逆に別バージョンを多く生み出しているのも今となっては嬉しい事実です。

 

それにしても50年前、半世紀も経ってしまっているのに色褪せないのは素晴らしいですね。