ジェフ・リン『Long Wave』


ここ最近はすっかりSpotifyで音楽を聴くことに慣れてきつつありますが、かつてはradikoで聴いて気になった曲を検索してアルバム名を調べてメモしておく、ということをずっとやっていました。そのリストが今もまだ残っていて、このアルバムもずっとそのリストに残っていた作品です。

 

こうした聴き方を今後も続けていくのかどうかはSpotify次第ですが、少し配信で変わってくるような気がします。でも結局ここに落ち着く、ということは配信もかつてのラジオやレンタルCDと位置付け的には変わらない。聴くきっかけとして存在するメディアだということですね。聴き込むこと、音と向き合うこととは違う。

 

2012年リリース。ジェフ・リンの22年ぶりのソロ作品ということで、全編カバー曲で占められたアルバムです。音は完全にジェフ・リン節。ビートルズの「Free As A Bird」みたいでいいですね。

 

こうした自分のルーツを作品化するやり方は、昨今の細野晴臣の所作にも似ていて非常に微笑ましいです。何より曲がいいのでアレンジに耳がいく。そしてアレンジも王道でいい雰囲気。というのはオールドファンの意見になってしまいそうです。でも「Smile」のシャッフルのようなリズムはちょっと新鮮かな。