フォンテイン『Trip the Light Fantastic』

丁度1年前に配信で聴いたフォンテインの作品をCDでも入手しました。聴いた当時も全曲捨て曲なしの名盤という印象でしたので、これはいつか手にしておかなければ、と思っていた次第です。

 

その後も思いを馳せるにつけ、70年代初頭のトッド・ラングレンに雰囲気が似ているなあ、と感じていましたが、具体的に「Hello It's Me」のような箇所があったり、曲によってはキャロル・キングを彷彿とさせたり、と非常に好みの音ではあります。

 

8曲しか収録されていなくて収録時間も僅か27分、という佇まいも70年代風な作品ですが、果たして次があるのかが気になります。

 

それにしても、こうした配信で聴いて気に入った作品をフィジカルでも買い直す、という行為は以前のFMラジオのエアチェックレンタルCDでの聴き方に酷似していて、ああこれはメディアが変わっただけか、と思わざるを得ません。サブスクで注目されるのはどうしてもビジネス形態に偏りがちですが、聴き手からすると単なるメディアでしかない。そしてそれは入れ替わっていくものです。従って、今後も盤石かどうかは実は良くわからないということになりますね。