ヴァン・ダイク・パークス『ソング・サイクル』

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萩原健太いわく「国民の義務」ということで、ヴァン・ダイク・パークスの再発盤を一気に購入。

最初に聴いたのは確かFMの特集番組だったと思う。ヴァン・ダイク・パークスフランク・ザッパの特集が連続で放送され、そのどちらにもカルチャーショックを受けた。その頃はまだビーチボーイズの伝説も知らず、はっぴいえんどのラストアルバムに参加していたことを朧げながら知っていた程度。エドセル盤でのCD化が88年ということなので、今から20年前にこのデビューアルバムを手にしたことになる。(それでも発売から20年後だ!)

ストリングスの多いアレンジで敷居が高く、セカンドの『ディスカバー・アメリカ』と比べて聴きやすさが一歩劣るので当時困惑した記憶がある。FMでは『オール・ゴールデン』や『パーム・デザート』は耳にしていたのでおおよその予測はついたが、やっぱり一聴して難解だよなあ。その後、美しい仕事を知るにつけ興味は深まり、遂には来日公演を見に行くに至るのだが。

今回の再発はリマスターがかかっているのかどうか良く分からないが、さすがに20年前の再発盤と比較すると音がいい。本当に不思議な展開を見せるアルバムだ。でもとても綺麗。