キリンジ『7』

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既発のシングル曲を多く含む新作。12曲中8曲が発表済みという変則的な構成だが、思えば2000年の3作目『3』もそうだった。それでタイトルも同じようにしたのかな?

連続配信シングルについては以前も書いたが、佳作の連続だった。唯一、通常盤で出た『朝焼けは雨のきざし』が突出していたが、その印象は今回も変わらない。いいんだけどちょっと地味、という感じ。

前作の『DODECAGON』はオープニングからの3連発でやられてしまったが、今回はそこまでの勢いがないのが残念。派手なプロモーションと裏腹にクオリティがついて来ない構図になっている。もう少し練っても良かったんじゃないかなあ。と、生意気なことばかり書いているが、高望みし過ぎかもしれないし、一連のシングルであらかた聴いてしまっているのでそう感じるだけかもしれないので、少し寝かせてみよう。

新曲の中では『この部屋に住む人へ』が渋くて良い。スティーリー・ダンの『幻想の摩天楼』のようだ。