はちみつぱいLIVE BOX disc 2

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2枚目は72年仙台の音源から73年のTVK出演時のものまで。仙台での演奏はエキセントリックでほんとにマザーズみたいだ。

 

以前も書いたが、かつて卒業旅行で九州に出かけた時に、阿蘇山へ向かう電車の中でこの曲とあがた森魚の『いとしの第六惑星』を思わず窓の外の風景に口ずさんでしまったことを思い出す。今日は曇り空だが、こんな天気に良く合う羽田の風景が唄われている。九州はその時晴れてましたけどね。

73年4月の仙台での演奏はスローだがタイトだ。かしぶち哲郎のドラムの音がでかい。フォークのように切ないバイオリンの音で始まる『ぼくの幸せ』もいいが、『土手の向こうに』も好きな曲だ。ほんとにザ・バンドみたい。浮遊感のある曲だが、ここではビートが強いのでまた違って聴こえる。それで『塀の上で』が続く。本当に当時は独特のバンドだったんだろうと思わせる。一体何のノスタルジーを歌っているんだろう、と当時聴いたら思ったんじゃないかなあ。土着感があるようで実は都会的。根底に洗練がある。

TVKの音源はこれも名曲『月夜のドライヴ』と『酔いどれダンスミュージック』が歌われる。いずれもこの間触れた『月面讃歌』時のシングルで再演されていた曲。音質はイマイチだが、次の一手が垣間見える曲群だ。